前橋の住宅

夫婦とふたりの子供のための住宅です。その向こうには大きなはらっぱの公園があります。公園ではキャッチボールをしている少年たちもいれば、四葉のクローバーを探している母娘がいたり、犬の散歩中に休憩しているおじいさんもいたりします。各々の自由なふるまいを寛容に並存させる公園のおおらかさを生活に引き込んだような住宅のあり方を模索しました。平面はシンプルな田の字プランを基本構成として、身体スケールから決められた床の高さが立体的に絡まることで、生活行為の関係性を作ります。家のどこにいても奥行きを感じられ、行為の場所とその向こうにある環境とが体感的に重なり合う空間を目指しました。ローコスト住宅ながら、木の温かみを感じられるように柱・梁は構造材のままとし、四季の景色を意識するようにシンプルな余白をのこすような色彩としています。刻々と変化するひかりの中で、居場所を各々見つけ出すような内外の響きあった空間を起ち上げようと試みました。

2018.04~2019.09
計画敷地:群馬県前橋市
主要用途:個人住宅
家族構成:夫婦2人+子供2人
敷地面積:244.31 ㎡
建築面積:70.88 ㎡
延床面積:112.86 ㎡
構造  :木造
高さ  :5.939m
階数  :地上2階
設計監理:渡邉圭+山梨綾菜
構造設計:工藤構造設計
施工会社:橋詰工業株式会社
予算  :2000万円台
撮影  :小川重雄

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杉並建築展2019「ひらかれた建築」

杉並区とその周辺を拠点とする建築家による展示企画です。
今年のテーマは「ひらかれた建築」
公共、民間プロジェクトにかかわらず建築の閉鎖性を打ち破り、「ひらかれた建築」をつくる建築家の様々な取り組みや設計思想を展示します。「ひらかれた建築」展を通して、来場者に建築領域の広がりに興味を持ってもらい、建築のおもしろさを感じてもらうことが狙いです。
 
出展作品:前橋の住宅
https://architecturephoto.net/80671/

展示期間:2019.08.27~09.05
展示場所:杉並区役所2階
     杉並区民ギャラリー

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Island & Officeプロジェクト案

建築家を中心に各分野のプロが集まって考えた、離島で働くためのサテライトオフィスの計画です。建築家自らが出資し、起業し、土地を探し、さらには森を切り開き、自分から施工に参加することで机上で設計された建物とは価値観の異なる建築の可能性を模索します。企業のサテライトオフィスとして利用してもらうために最適化された環境を計画し、利用者がいつもの仕事を離島でしてみることで、ワークとライフの関係を見直すきっかけを作ります。建築は、離島という簡単には何も手に入らない場所だからこそ、誰にでも簡単に作れる工法を考えました。2×4材を使い、ひとりで持ち運びができ、釘とビスで適当に建てられる工法。非日常的なセッティングで、日常的な生活を営むことにより、気が付くであろう新しい働き方、生き方を提案するプロジェクトです。

2019.06~2019.09
計画敷地:東京都八丈島
主要用途:サテライトオフィス
敷地面積:12,295 ㎡
建築面積:125.34㎡
延床面積:99.92 ㎡
構造  :木造
階数  :地上1階
スケッチ:flat class architects
パース :A Nomad Sub

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広島県インターナショナルスクール

地形に呼応するインターナショナルスクールの提案です。大屋根の下で子どもたちが地形と呼応した生活ができるよう、敷地の高低差を利用して外部と内部が連続するイメージを想定しました。

2018.04~06:実施設計業務
2019.04~05:設計協力

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まちはく2019

杉並区内とその周辺の若手建築家の有志による、「すぎなみの街並みをつくる会」の展示会です。「建築っておもしろい」という展示テーマに対して、私たちは建築を思考する時に書き留めた過去にノートの中の、イメージスケッチや納まり図などを展示しました。建築ってどういうものなんだろう、なんだか難しそう、一体何をする仕事なんだろう、の疑問に対して、普段のノートの一部を展示することで、建築の面白さを共有できることを試みました。

展示期間:2019.03.07~03.10
展示場所:阿佐ヶ谷地域区民センター1F

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神奈川県幼稚園立替プロポーザル案

幼稚園・小学校・中学校が集合した敷地内の幼稚園を立替するプロポーザル計画案です。木構造と鉄筋コンクリート造を組み合わることで、子どもたちの日常の場に木のぬくもりが感じられるよう構造・法規計画の提案を行いました。建物スパンは無駄のない尺モジュールとすることで木材の廃棄量を削減します。120角柱とトラスの屋根組で覆い、解放できる木製建具を主要に使用することで、明るく開放的でありながら、落ち着いた家庭の温かさを感じられる場所を目指しました。各保育室は、半外部の中庭とつながり、緑と光、空気をふんだんに取り入れる計画としています。

2018.12~2019.02
計画敷地:神奈川県川崎市
主要用途:幼稚園
敷地面積:1,600㎡
建築面積:2,000㎡
延床面積:2,500 ㎡
構造  :木造+RC造
階数  :地上2階

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桃山学園

kw+hgアーキテクツ勤務時担当物件
(プロポーザルコンペ・基本設計・実施設計・現場監理)

2015年に行われた公募型プロポーザルにより選定され、2018年に竣工・開校した小中一貫教育校です。中学校の敷地に歴史ある二校の小学校を統合し新たな小中一貫教育校として整備する中で、保護者・地域の想いを形にするため、打合せやワークショップを密に行い計画を進められていきました。敷地は筑波山から桜川に向けて南流する男女川(みなのがわ)と、広大な田園風景の広がる美しい環境にあります。筑波山に向けて雁行して配置し、PCフレームで構成された内部廻廊と外部廻廊に各教室を開くことで、生徒の個性がにじみだし、わくわくする、勉強が楽しい学校になるようなしつらえを計画しました。廻廊を構成するフレーム柱は、歩いているとゆらゆらと近づいたり離れたり、学校全体を特徴づけるリズムを生み出しています。

2015.11~2018.03
計画敷地:茨城県桜川市
主要用途:小中一貫教育校
敷地面積:865,791.51 ㎡
建築面積:6,006.97 ㎡
延床面積:9,372.11 ㎡
構造  :RC造、S造
階数  :校舎棟 地上3階
     プール・体育館 地上3階
撮影  :小川重雄

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成東駅前観光交流センター

kw+hgアーキテクツ勤務時担当物件
(プロポーザルコンペ・基本設計・実施設計・現場監理)

2015.09~2017.12
計画敷地:千葉県山武市
主要用途:観光交流センター
敷地面積:323.87 ㎡
建築面積:142.88 ㎡
延床面積:197.36 ㎡
構造  :木造
階数  :地上2階
撮影  :大森有起

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岐南町新庁舎

kw+hgアーキテクツ勤務時担当物件
(プロポーザルコンペ・基本設計・実施設計・現場監理)

2012.08~2015.07
計画敷地:岐阜県羽鳥郡岐南町
主要用途:庁舎・公民館・保健相談センター
敷地面積:8,306.47 ㎡
建築面積:4,217.36 ㎡
延床面積:7,574.57 ㎡
構造  :RC造
階数  :地上5階+地上1階
撮影  :小川重雄

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